介護施設で新人指導は必ず行わなければならないことです。ですが、一歩間違えれば新人の働きを逆に鈍らせてしまう可能性があります。そうならないようにするにはどうすればいいのでしょうか。
場合によっては、言い方が悪いですが、使い物にならないことにもなります。そうするといつまで経っても独り立ちができなくなったり、本人は出来ていると思ってしまい、『早く独り立ちさせてください』『夜勤をしたいです』と言われることがあります。こちらの気持ちとは逆になってしまうこともあります。そうならない為にどうすればいいでしょうか。どんな取り組み方をすればいいでしょうか。一つずつ伝えていきます。
目次
指導方法で新人職員は変わる
皆さんはどのような指導方法をしているでしょうか。間違っても怒りながら言ったりしていませんよね?
新人職員は学生から入ってくる人が多いと思います。そういう人は、社会経験を初めての人もいますし、アルバイトはしてるから社会経験はあると思っている人がいますが、アルバイトと職員では、【責任】が違います。まずは、『社会人とは』から始めることが大切です。
社会人とは、責任を持って行動する必要があることを一から伝えることで、社会人という芽が初めて出ます。そこから技術的指導を行うことで、この技術はなぜ行うのか、なぜ基本の介護方法とは、違う方法で行っているのかを理解しようとします。たったこれだけのことと思われるかもしれませんが、まずは学生気分を取り除くことが最初に行う上で重要になってきます。
社会人とはどういうものなのか
責任の意味がわからない新人職員は多いです。ただしておけばいいでしょ?と思っている人も少なからずいると思います。介護の専門学校、高校で教わったことをすればいいと思っている人もいます。そういう職員の気持ちをまずは壊しましょう。
例を使って伝えることが効果が出ます。まずは、裁判になった事例、施設内で起きた事故などを使って説明するとわかりやすいと思います。
介護事故の賠償金、刑罰があったことなど社会人になるとそういう責任も伴うことを知ることで、気持ち的な面で変化することが多いです。
そして、実際あったことを伝えることで、自らが行うことは責任が伴うものっという実感がわくこともありますので、まず始めはここからスタートすることをお勧めします。
技術の教え方
基本の介護技術は学校で習っているでしょう。と思われているかもしれませんが、学校で習う介護方法と現場で行っている方法は、少し違います。
学校で習う内容は土台
施設で行う技術は応用
学校では、基本となる方法であり、利用者ごとに合った方法ではありません。十人十色という言葉がありますが、介護も十人十色です。この方法で正解ということではなく、様々な方法の中でより本人に合っているであろう介護を行っているにすぎません。
その為、新人職員には、まず体調の良い時、普通の時の2パターンを実際に行って教えておきましょう。そして体調が悪い時の方法ですが、新人職員にはさせないようにしましょう。
体調が悪い時は、普段の方法とは全く異なる介護を行うことが多いです。手引きの人を車いすであったりと異なる介護方法を伝えても実際見ているわけではないので、イメージがわきにくいので、言葉や1度見た程度では、理解することは出来ないことが多いと思います。
なので基本的には、【観る】を基本にして、数回見て一度行ってもらう。また見てもらうを繰り返すことでやっと覚えれると思いましょう。
人によってはスムーズに行うことができることもありますが、スムーズに行うことが良いわけではありません。
教える時はどうすれるの?
教える時には、男性と女性では方法が違います。
男性の場合は論理的に教えることで取り組みやすいです
女性の場合はイメージで教える方が取り組みやすいです
全ての男性、女性がそうではありませんが、そういう傾向が強いと思います。
男性の場合は
この利用者様は○○という病気で、右麻痺があります。
ですので、介助をする時には、右足に注意して行うこと
で足に力が入りやすいです。
という風に細かいことを伝えると理解してくれることが多いです。
女性の場合
この利用者様は○○という病気で右麻痺があります。
ですので、イメージとして、○○のようなにすれば
足に力が入りやすい
という風に○○のようにすればと伝えた方が理解してくれることが多いです。
その理由として、男性は倫理的思考で物事を考えているいる人が多く、女性は感情的思考で物事を考えている人が多いからです。なので、女性の場合イメージを作ることに優れているので、比較的イメージをつかむと行えることが多いと思います。
教える時の注意点
男性、女性共に言えますが、注意する時には必ず説明をしてください。そして、怒るのではなく、きちんとした理由を伝えてください。『前に同じことを言った』などの言葉は新人職員にはマイナスにしかなりません。
特に若い子ほど、プライドが高いので、きつく言うとただ言われた怒られただけが残ってあとはなにも残らないことも多いので怒らずきちんとした説明に力を使いましょう。
でも危険なことは叱る
ですが、危険なことなどを行った時には、必ず叱るようにしましょう。叱ると怒るは違います。
叱るはその人を思って言うことに対して怒るは感情だけです。きちんと使い分けましょう。
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